河口湖・山中湖の貸別荘・一棟貸しの選び方|季節と確認点【2026年】

河口湖と山中湖の貸別荘・一棟貸しを選ぶときは、施設が許可か届出か、2027年4月からの宿泊税、冬の路面の3つを予約前に確かめると失敗しにくくなります。寒さや行き方の違いは、先に表で押さえましょう。みんぱくマップでは、この記事を宿のおすすめリストではなく、公的な情報で確認できる範囲の「選ぶ前のチェック表」としてまとめました。

特に、2027年4月から富士河口湖町で始まる予定の宿泊税は、河口湖側を選ぶ人に関わります。一棟貸しそのものの基本は一棟貸しとは何かの記事で整理しています。

河口湖と山中湖はどう違う?標高・寒さ・東京からの行き方

雪が残る湖畔の道路と、遠くに雪をかぶった富士山が見える冬の風景
冬は道路わきに雪が残り、路面の凍結にも備えが要る(イメージ)

どちらも富士山の麓の高地で、東京より涼しい点は共通です。違いは標高と、新宿からの所要時間にあります。

比べる点 河口湖(富士河口湖町) 山中湖
標高 役場の位置で866m 標高約1000mの高原地
気候 近年30年間の年間平均気温は11.0℃で、東京の15.8℃より5℃近く低い。冬は最低気温が-10℃になることもある 北海道と同じくらいの気候。冬は湖面が凍るほど寒い
新宿から電車 特急「富士回遊」で河口湖駅まで下り最速1時間53分。新宿駅~河口湖駅は4,200円(乗車券2,580円、特急券1,620円) 観光協会の案内にバスの記載あり(下の行)
新宿から高速バス バスタ新宿から河口湖駅まで約1時間45分。大人2,200円〜(WEB決済なら2,000円) 新宿駅から山中湖まで約2時間14分。山中湖平野までは大人2,650円(WEB決済2,350円)
車(出発地が異なる) 中央自動車道の河口湖ICから20分(出発地はIC) 東京から約1時間30分(出発地は東京)

出典は、富士河口湖町の移住特設サイト「環境」、山中湖観光協会の「はじめての山中湖」とアクセス案内です。ほかに富士山麓電気鉄道の特急「富士回遊」、富士急バスの高速バス案内、山梨県公式観光情報「河口湖」も使いました。

河口湖の標高は「役場で866m」という数字で、湖畔の施設の標高とは限りません。バスの所要時間は道路状況で前後するとされています(富士急バス)。特急は運行本数が毎日4往復で、時期により臨時列車が1往復加わります。時刻は2026年3月14日以降の時刻表です。

家族や大人数で荷物が多いなら、車は選択肢になります。ただし山中湖の冬は、後の章で触れる路面の備えが前提です。

貸別荘・一棟貸しは「許可」か「届出」か|標識で見分ける

観光庁は、民泊サービスを行うには旅館業法の許可、住宅宿泊事業法の届出、国家戦略特区法上の認定のいずれかの手続きが必要だと説明しています(宿泊者の皆様へ)。山梨県も、民泊サービスの提供には旅館業法に基づく営業許可か、住宅宿泊事業法に基づく届出が必要だとしています(「民泊サービス」について)。

旅館業の許可と住宅宿泊事業の届出では、確認の仕方が違います。富士河口湖町の資料から2つを並べると、次のとおりです。

比べる点 旅館業(簡易宿所など) 民泊(住宅宿泊事業)
根拠法令 旅館業法 住宅宿泊事業法
許認可の形 許可 届出
営業日数の制限 なし 年間180日以内
掲示するもの 許可番号と連絡先 既定の標識

出典は富士河口湖町の「宿泊施設や民泊を営む皆様へ」です。町は、標識が掲示されない場合は違法施設であることが疑われ、トラブルや罰則の原因になるとも書いています。観光庁は、届出をせずに民泊サービスを行う場合は、簡易宿所営業で許可を取得するのが一般的だと説明しています(旅館業法について)。

予約前の確認は、次の順で進めると迷いません。

  1. 予約ページや施設の案内に、「旅館業の許可」か「住宅宿泊事業の届出」かの記載があるかを見ましょう。
  2. 届出住宅なら、玄関に届出番号入りの標識が掲示されているはずです。観光庁は、この標識で確認できると案内しています(安心できる民泊環境)。予約前は、施設への番号の問い合わせが手がかりです。
  3. 山梨県は、届出住宅の届出番号と所在地を県ホームページに公開。令和8年10月1日時点の届出情報一覧がPDFで掲載されており、番号と所在地を照らし合わせられます。
  4. 旅館業の許可物件については、施設の所在する都道府県(保健所を設置する市、特別区を含む)への確認を観光庁が案内しています。都道府県のホームページに掲載されている場合もあるとのことです。
  5. 分からない点は、施設か自治体の窓口へ問い合わせを。最終的な確認先は、施設と自治体です。

観光庁は、許可を受けた合法物件は保健所などの監督下にあり、衛生管理や安全確保の措置がなされていると書いています。山梨県によると、旅館業法と住宅宿泊事業法のどちらでも消防法令上の規制を受けるとのことです。

料金以外にかかるもの|富士河口湖町の宿泊税と入湯税

宿泊税は2027年4月1日から(予定)

富士河口湖町は、宿泊税の新設について令和8年3月30日付で総務省に協議書を提出し、令和8年6月30日付で同意を得たと発表しています(町のお知らせ)。徴収開始は令和9年(2027年)4月1日の予定です。

町の特別徴収の手引きによると、内容は次のとおりです。

  • 税額は、宿泊者1人1泊につき200円
  • 対象は、旅館業の許可を受けた施設(旅館・ホテル、簡易宿所)または住宅宿泊事業の届出をした住宅への、宿泊料金が発生する宿泊
  • 宿泊予約が施行日より前に行われていても、課税の判断には影響しない
  • 施設の経営者が宿泊税を徴収し、町へ申告して納める
  • 修学旅行その他の学校行事による宿泊は、課税免除

つまり、2026年の秋冬に泊まる旅行は対象外です。2027年4月1日以降の宿泊を予約するなら、1人1泊200円が上乗せされる前提で見積もっておくと安心でしょう。大人数の場合は、人数と泊数をかけた額になります。みんぱくマップでは、開始日や対象の最新情報を、予約前に富士河口湖町の案内で確かめることをおすすめします。

総額の考え方は、一棟貸しを安く泊まるための総額の見方でも扱っています。

山中湖村と山梨県は

山中湖村の宿泊税については、公式の記載を確認できませんでした。「ない」と受け取らず、予約時に施設へ確認してください。山梨県は2025年9月19日更新のページで、宿泊税の導入について「他自治体の動向を注視しつつ、慎重に調査・研究を進めている段階」と回答しています(県内の宿泊税)。県として導入が決まっているわけではありません。

入湯税

富士河口湖町の町民ガイドは、入湯税を、温泉施設の利用料とともに支払い、経営者が毎月納める税だと説明しています。税額は入湯客1人が1日150円です。貸別荘に温泉があるか、入湯税がかかるかは、このガイドからは分かりません。予約前に施設へ確かめてください。

泊まる時期の選び方|紅葉まつりの日程と冬の路面

夕暮れの湖畔に赤やオレンジに色づいたモミジが並び、水面に映っている様子
秋は湖畔の紅葉が見どころになる(イメージ)

秋は紅葉まつりに合わせる

2026年の紅葉まつりの日程は、次のとおりです。

イベント 期間 ライトアップ
富士河口湖紅葉まつり 11月7日(土)~11月29日(日) 日没~21:00
山中湖夕焼けの渚 紅葉まつり 10月30日(金)~11月15日(日)の17日間 毎日16:30〜20:30

出典は、富士河口湖町観光連盟と山中湖観光協会です。観光連盟は、河口湖畔のおよそ400〜500本の紅葉が、11月上旬から中旬の最盛期に湖面へ映ると書いています。山梨県の観光情報では、モミジ(カエデ)の見ごろは11月上旬から11月下旬です。

見ごろは年によって動きます。日程は予定として扱い、直前に主催者の案内を確認してください。

冬は路面と寒さの備えが先

山中湖観光協会は、雪が積もることが多いため、車での移動にはスタッドレスタイヤが必須だと書いています。2022年12月6日の告知では、12月〜3月の山中湖村は深夜から朝にかけて氷点下になることが多く、路面も凍結しやすいとのこと。「ノーマルタイヤで大丈夫です」とは答えられず、積雪や凍結路面ではスタッドレスタイヤやチェーンの着用が必須という立場です。籠坂峠など、積雪時に規制がかかる場合もあります(冬タイヤの着用について)。

山梨県も、積雪や凍結が予想されるときは凍結防止剤の散布や除雪をするものの、安全に走行できるとは限らないと書いています。冬用タイヤへの交換やチェーンの携行・装着を呼びかけています(冬期の道路を安全に通行するために)。

冬は寒い分、見え方に良い面もあります。富士河口湖町観光連盟は、冬の夜は一年で最も空気が乾燥して塵や霞が消え、遠くの景色まで鮮明に見渡せると書いています(富士河口湖町の夜を楽しむ)。

電車やバスで行く人は、特急「富士回遊」や高速バスを使えば雪道の運転は避けられます。車で行くなら、冬は到着前にタイヤの装備を確かめておきましょう。

滞在中に気をつけたいこと|ごみ・火気・騒音

富士河口湖町は、旅館業や民泊でよくあるトラブルとして、次の4つを挙げています(宿泊施設や民泊を営む皆様へ)。

  • 宿泊者が深夜まで騒ぐ等の騒音問題
  • 宿泊施設のごみが地域のごみステーションに捨てられている
  • バーベキュー等が原因の煤塵、悪臭問題
  • 隣接道路が狭い、駐車スペースがない等による路上駐車

町は対策例として、施設内での火の使用を禁止する、バーベキューができる他施設を案内する、などを示しています。これは事業者向けの対策例で、貸別荘でバーベキューや花火が一律に禁止という意味ではありません。やってよいかは、施設のルールで決まります。なお町は、都市公園の占用・許可についてのページで、都市公園内では花火を含む火気の使用を禁止していると書いています。

ごみについて、町は事業活動に伴って出るごみ(事業系廃棄物)は地域のごみステーションに出せないと書いています(指定ごみ袋制度)。宿泊者は、施設が決めた分別や回収の方法に従い、ステーションには出さないのが基本です。出かけた先では、町内にごみ箱が少ない場所もあります。観光連盟は、マイボトルを持参し、ごみは出した人が持ち帰るよう呼びかけています。私有地への無断立ち入り、早朝深夜の騒音、ドローンの無断飛行も控えるよう書いています(旅する人も地域の一員に)。

大人数での宿泊は、人数が多い分、夜の声や駐車の台数が近所に響きやすくなります。予約前に駐車できる台数と、夜の過ごし方のルールを施設に尋ねておくと安心です。大人数向けの選び方は、グループで泊まる民泊の選び方が参考になります。

よくある質問(FAQ)

河口湖と山中湖では、どちらが寒いですか?

標高は、山中湖が約1000m、河口湖は町役場の位置で866mです。山中湖は北海道と同じくらいの気候とされています(山中湖観光協会)。河口湖は近年30年間の年間平均気温が11.0℃で、冬は最低気温が-10℃になることもあります(富士河口湖町)。両湖の寒さを同じ基準で比べた資料は確認できていないため、どちらが寒いかは断定しません。冬の防寒は、どちらでも欠かせません。

貸別荘が許可を受けているかどうか、どう確認しますか?

届出住宅なら、玄関の標識に届出番号が書かれています。山梨県のホームページにも、届出番号と所在地の一覧があります。旅館業の許可物件は、所在する都道府県に確認します(観光庁の案内)。迷ったら、施設か自治体にご確認ください。

河口湖の貸別荘に泊まると、宿泊税はかかりますか?

2027年4月1日から、富士河口湖町内で1人1泊200円がかかる予定です。許可を受けた施設と、届出をした住宅が対象です。予約が施行日より前でも、課税の判断には影響しません。2026年中の宿泊には、この税はかかりません。

山中湖にも宿泊税はありますか?

山中湖村の宿泊税については、公式の記載を確認できませんでした。山梨県も、導入は調査・研究の段階としています。宿泊料金の内訳は、予約時に施設へ確認してください。

冬に車で行くとき、何を備えればいいですか?

スタッドレスタイヤかチェーンが必要です。山中湖観光協会は積雪や凍結路面で着用が必須としており、山梨県も冬用タイヤへの交換やチェーンの携行を呼びかけています。籠坂峠など、積雪時に規制がかかる場合もあります。

予約前に確かめる3点を、もう一度

ポイントは、許可か届出か、2027年4月以降の宿泊税、冬の路面の3つです。関東の他の地域も含めて貸切の宿を比べたいときは、関東の貸切・古民家の選び方も参考になります。河口湖と山中湖のどちらを選ぶ場合も、番号や標識を確かめ、泊まる時期の路面を想定しておけば、大きな見落としは減らせます。

みんぱくマップでは、別のエリアの一棟貸しの見方も軽井沢の一棟貸しガイドにまとめています。最終的な確認先は、泊まる施設と自治体です。料金や制度は変わることがあるため、予約の直前に公式の案内を見直してください。


最終更新: 2026年10月14日

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。宿泊税・入湯税の税額や対象、交通の所要時間・運賃、イベントの日程は変わることがあります。実際の料金・税額・ルールは、各施設の予約ページと各自治体・事業者の公式情報で必ずご確認ください。制度の個別の適用については、自治体や専門家への確認をおすすめします。

ご質問・お問い合わせは、みんぱくマップのお問い合わせフォームから受け付けています。詳しくはプライバシーポリシーもあわせてご確認ください。